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下町イーハトーブ。

漫画家森山まみちのブログです。秋田書店ミステリーボニータにて宮沢賢治の物語「銀のノスタルヂア」を不定期掲載。只今育児休暇中。2016年6月より制作再開です。

金曜日は絵本の時間。その13

 

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たいそう更新が途絶えてすみません!!
 
日々時間に追われて、あっぷっぷの毎日です。(涙
 
今日は作業時間を少しずらして更新についやします。
 
 
今日は火曜日。
 
本の時間です~。*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
 
 
先日お休みしていたとき、連続して17冊もの絵本を読み聞かせさせられました。(涙
(結局その日は合計25冊読みました)
 
この頃は本を読むより手先を動かしたりお遊戯したりすることが楽しいのか、
以前より読書意欲は少なくなってきているのですが・・・・
なにかスイッチが入ったとき、エンドレスでご本を読むばあやと化せられます。。。
 
 
最近買った本の感想をつらつらと書いてみました。
 
今回は外国モノが多いです。
 
1歳5ヶ月に読み聞かせるには無理があり、f^_^;)
今回はほとんどが大人用です。
 
 
今回も自分なりのスターをつけました。
あくまで個人的所見なので、不快な方はスルーしてく ださいませ。
 

★☆☆☆☆・・・買うべきではなかった・・・とほほ。

★★☆☆☆・・・・うーん、残念。

★★★☆☆・・・自分としては微妙だが、子供にはうけた。

★★★★☆・・・・買ってよかった!たのしーい!!

★★★★★・・・・文句なしの名作。人にもお勧めできるし、子供も私も感動。

 
 
 
 

 

 

 

 

ペネロペまきばへいく ペネロペしかけえほん

ペネロペまきばへいく ペネロペしかけえほん

 

 

★★★★☆

 

コアラの女の子、ペネロペが牧場に行って動物たちを探すという

とっても可愛らしいしかけ絵本

 

しかし、1歳児には禁断の書です。笑

子供にとっては興味が湧き、しかけの部分を強く引っ張るわ、破りそうになるわ、

お話を聞くより、破壊行動に火がつく本と言えましょう。。。。

 

なので、この本を読んでいるときは常に細心の注意を払いつつ、

子供の一挙手一投足に過敏になりつつ読ませています。

そして、一度読んで終わりです。笑

 

母の心に狭さが露呈するのですが、絵本は色使いも温かくとってもかわいい。

もう少し大きくなったらもっと楽しんでくれる気がします。

 

 

 

うきわねこ

うきわねこ

 

 ★★★★☆

 

あまりに有名な、牧野千穂さんの猫絵にただただ圧倒される名著。

 

ある日曜日の朝、子猫のえびおは、おじいちゃんからうきわをプレゼント

されます。

 

「えびおくん

おたんじょうびおめでとう。

つぎのまんげつのよるをたのしみにしていてください。」

 

そして満月の夜、えびおはうきわにのって、夜の冒険にでかけます。

 

おおきなうきわにしっかりつかまっているちび猫のえびおくんの、

あどけない瞳と心もとない雰囲気がとても愛らしくてロマンチック。

 

おじいちゃんがえびおを待っていてくれて、一緒に海へでかけます。 

群青色の夜の海で、ふたりが金の魚を釣るシーンが特に好きです。

ネコの浪漫ですね~~

 

絵を眺めているだけでも優しい気持ちになれる本。

 

一歳の子供にはまだ難しいですが、いつか一緒に読める日をとても

楽しみにしている一冊です。

 

 

 

くっついた

くっついた

 

 ★★★☆☆

 

娘が赤ちゃんの時に購入しました。

タイトルの「くっついた」という言葉通り、

スキンシップを深める良本です。

 

文字も単純なので赤ちゃんでも読み聞かせできます(^ ^)

「くっついた〜☆」といいながらほっぺをぴっとりつけると、

子供も大喜び〜

 

ただ、親が不在の子にとっては、この絵本は複雑だな。。。

と個人的に感じてしまいました。。。。

 

 

 

 

 

とかいのネズミといなかのネズミ (児童図書館・絵本の部屋)

とかいのネズミといなかのネズミ (児童図書館・絵本の部屋)

 

 ★★★★★

 

イソップの有名な童話をアレンジして作られた隠れた名作。

 

この絵本を読んでひたすら驚愕。

 

その完成度の高いこと❗️

 

多くの絵本に埋もれた中に、こんなにいい本があったのか。。。

と脱帽しました。( ;  ; )

 

とにかく絵が上手い❗️かわいい❗️

 

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 このような温かい丁寧な絵柄で描かれていて、

 

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背景や小道具も、いつまで見ても飽きません。

 

 

 

もう一つ、感動したのは、物語から醸し出される作者の誠実さ、思いやりの深さです。

 

都会のネズミの生活と、田舎のネズミの生活の違い。

都会のネズミは素朴で静かで粗末で何もない田舎の生活は物足りなく感じ、

田舎のネズミは豪華なものに溢れてはいるものの、いつも危険と恐怖と

隣り合わせの都会の生活は耐えられない。

 

どっちが上で、どっちが素晴らしいか、という比較は無粋。

 

二人とも違う環境、違う立場でいきていてともに生きることは出来ないのですが、

それでもなお、終生変わらない親友でいようとお互いが思い合っているのです。

 

確かイソップの原書ではもっと単純でお互い「こんなところには住めない」

で終わっていたはず。

 

本著はそこから一層掘り下げ、「自分と立場が違う他者を理解すること」

がどういうことなのか、作者の温かい眼差しで描かれています。

 

ひいては自分たちの日常生活においても、例えば外国の人とか、

世代が違う人、住む土地柄が違う人たちにたいして、どのように接してゆくのか、

ただ排除するのか、歩み寄るのか、認め合うのか。。。。

そのようなことを色々考えさせてくれる本だと思いました。

 

あまり知られていない本著ですが、他者に対する思いやり、礼儀正しさが

感じられる名著。

かくありたいものだ。。。と常々感じます。

 

絵も素晴らしいのに、この本が埋もれるのはもったいない❗️

 

イソップのこの物語は、他にもたくさん妙訳が出ているので

読み比べするのも楽しいかもしれません。

 

 

 

ちいさなちいさなおばあちゃん (世界の絵本)

ちいさなちいさなおばあちゃん (世界の絵本)

 

 

★★★★☆

 

100年以上前に書かれた スウェーデンの絵本です。

作者のエルサベスコフさんは六人の子供を育てながら本著を描き、絵本作家に

なりました。

 

物語はエルサベスコフさんのおばあさんから語り継がれたお話を絵本にしたもの。

 

小さなお家に小さなおばあさんが住んでいる。。。。

というとっても単純、オチなしのストーリーですが、

絵柄が素朴でとっても可愛らしい❗️

今となっては新鮮に感じるこの絵に惚れる読者は多数いるかと思われます。

北欧の生活や風俗に憧れている方におすすめ。

 

エルサベスコフさんは本著を子供をみつつ、膝に抱っこしつつ、

リビングのテーブルで描いていたというから、そのおおらかさに尊敬します。(^_^;)

 

本著の素朴な絵からは、なんの気負いもなく、計算もなく、欲もなく、

作者が豊かな子供たちとの日々を心から感謝し、楽しみつつ

物語を紡いでいたことが感じ取れます。

 

そこが、とても素敵だと思います。

 

 

たったひとつのねがいごと

たったひとつのねがいごと

 

 ★★★★☆

 

ヴィクトリア期の物語を描く絵本作家、バーバラマクリントック

アメリカの作家さんですが、当時の風俗や服飾、建物が緻密に描かれ、

時代考証の面でもとても勉強になる一冊です。

 

本著はデイケンズの「たったひとつのねがいごと」にヒントを得て、

キャラクターをすべて猫に置き換え、当時の英国の雰囲気を見事に描いています。

 

特に賑やかな市場のシーンや、主人公のお嬢さんが妹を雪の中探す

時計屋の前の見開きの絵など、「しゅごい。。。。❗️」と鳥肌が経つほど。

 

魂と愛情がこめられている 絵とは、こういうことをいうのでしょう。

描くのにどれだけの時間がかかったのかしら。。。

とにかく勉強になる本です。

 

 

ないしょのおともだち

ないしょのおともだち

 

 ★★★☆☆

 

とある古い家に住むマリアという女の子と、ネズミちゃんが出会い、

家族に内緒でお友達になり、お互いが成長してゆくお話。

 

2010年「この絵本が好き!」(平凡社)海外翻訳絵本部門 第1位。

 

バーバラマクリントックの、愛情あふれる絵柄に魅せられる、

とっても有名な本です。

舞台は50年代から80年代?まで。

女の子同士の友情の変遷といえます。

 

お嬢ちゃんと、ネズミちゃん、それぞれのお部屋が登場するのですが、

雰囲気もそっくり。

とても丁寧に描きこまれていて、小道具をじっくり眺めるだけでも楽しい発見が。

ネズミちゃんのおうちのソファーが玉子ケースだったり、テーブルが糸巻だったり、

クッションがティーパックだったり。

「借り暮らしのアリエッティ」を思い出してしまいました。

 

 

ただ・・・

 

とても評価が高い本著ですが、私は読んでいて少し違和感を感じるところがあり、

100%素直に面白いとは感じることができませんでした。

 

なぜかしら。。。と考えてみると、

なぜねずみちゃんは成長し、女の子と同じ生き方を辿る必要があったのか、

いまひとつ理解できなかったのです。

 

ネズミ科を飼っているせいか、

「あれ?ネズミってけっこう短命なのでは・・・

とても女の子とおなじように十何年も生きれない。。。。」

 

とリアルに感じてしまい、絵本の浪漫を受け入れる前にクエスチョンマークが出てきてしまい、笑  最後まで違和感を感じたままでした。

やな人間だな〜。´д` ;

 

絵本といえば、擬人化した生活様式の動物が登場するのは定石なのですが。

なぜか本著はきちんと作られている分、その「嘘」を受け入れることができなかった。

 

これは価値観の違いの問題だと思いますf^_^;)

世代を越えた女の子同士の友情は美しいです。

 

 

 

 

 
 百年の家 (講談社の翻訳絵本)

百年の家 (講談社の翻訳絵本)

 

 ★★★★★

 

ずっと欲しかった絵本。

自分で自分の誕生日に買いました。(高かった!)

 

ことあるごとに開いています。

大好きな本です。

好きな絵本トップ3に入るくらい。

 

 

パトリックルイスの暗喩的な言葉運びもぞくぞくするし、

その絶妙な言葉遣いを日本語に非常に妙に翻訳してくださった

詩人、長田弘さんの功績も素晴らしいと思います。

詩人の方でなければ、この重々しい世界観を表現することはできなかったでしょう。

 

そして100年の変遷をたどる家とその家にまつわる人々の群像。

ロベルトインノチェンテイの描くブリューゲルのような寓話的世界には

ただただ圧倒され、麻薬のようにとり憑き頭から離れません。

 

1656年。ペストが大流行した年につくられた家。

石と木だけの家が、さまざまな家族が移り住み、銃声を耳にし、嵐が繰り返され、

やがて住む人のいない家になった。

 

そして1900年、現代の幕開けの年に、キノコ狩りにやってきた子供たちが

その廃屋を見つけ、時間をかけ、手を加え、再び頑丈なしっかりした家となって

家族をむかえた。

 

そこからの100年が、この絵本の物語。

 

ブドウ農家の結婚式、出産、復活祭の祝福、

主人の戦死、恐慌の訪れ、第二次世界大戦

そして次の世代は・・・・

 

見開きで描かれた家と歳月の流れにはただただ圧倒されます。

この物語の主人公は間違いなく家であるのですが、

その家に住んでいるブドウ農家のむすめでもあるのです。

そのむすめの一生も、あたたかいまなざしで家はみつめています。

 

ラストはあまりの時代の変貌ぶりに笑ってしまうのですが、

「さもありなん」と思いました。^^;

 

絵の密度の濃さはうっとりするほど。

自分、この絵本だけで1日見つめて過ごせますね。

家を取り巻く遠景の描写が成功している本だといえます。

 

こんな絵が描ければ・・・・

ため息しか出ません。

 

娘はこの本を読める頃になったとき、はたしてどう感じるのか。

子供ながらに、この本の重さを感じることができるだろうか。

感想を聞くのが楽しみです。

そして私が子供の頃にこの絵本がまだ世にでていなかったことを悔やみます。

図鑑でブリューゲルの絵に夢中になっていた5歳の自分は、間違いなく

本著にも取り憑かれていたと思うから。

 

 

 

 

以上、 今回も長々とすみませんでした❗️

はあ〜絵本大好き。

 

年内に100冊購入は制覇できそうです。

 

ここまで読んでくださり、有り難うございますー( ´ ▽ ` )ノ