招きの福猫

漫画家の森山まみちのブログです。秋田書店ミステリーボニータにて宮沢賢治の物語「銀のノスタルヂア」を不定期掲載。このブログは漫画の制作日誌です。

金曜日は絵本の時間。その19

 

 

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本の時間も今年最後となりました。

 

駆け足の感想ですが、今回はどれも素晴らしい作品ばかり。

大晦日に読みたい作品も紹介しています。

 

 

ファーディとおちば

ファーディとおちば

 

 

★★★★

 

イギリスの絵本です。

キツネのファーデイのお友達は木。

けれど最近木の元気がないみたい。

ファーデイは、木から落ち葉が舞い落ちているのを発見し、

なんとか守ろうとします。

 

秋から冬への季節の移り変わりを、見事な色合いで

表現していて、とっても綺麗な絵本です。

1歳児には文字数が多いので絵を眺めるだけで終わるのですが。。。

 

 ファーデイのシリーズは他にもあるので購入しようと検討中。

 

 

 

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

 

 

★★★★

 

大ベストセラーの一冊。

友人から出産祝いにいただきました。

やっと読み聞かせできる時期になり、感無量 笑

どうぞの心ははめぐりめぐってかえってくる。

絵が愛らしくてそれだけでも読んでいて楽しい本です。

 

 

 

 

パン めしあがれ (視覚デザインのえほん)

パン めしあがれ (視覚デザインのえほん)

 

 

★★★★

 

同シリーズのお菓子の「めしあがれ」が娘が大大大好きなので

つられて購入。

温かい絵柄でたくさんのパンが描かれていて、とっても食欲を

そそられます。(^ ^)

押し絵を描かれた方は、なんと一年かけて本著のたくさんのパンを

描かれたそうです。

 

 

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

 

 

★★★★ 

 

パンの絵本といえばこれ‼️

ものすごい古い絵本ですが、これは本物です。絶対買ってソンはなし。

 

 

見開きいっぱいに描かれたいろんな形のパンたちのユーモアさに脱帽。

子供の食いつき度がすごい。

文章が多いので読み聞かせは無理なのに、パンのページだけ

食らいつくように眺めています。

子供のハートを掴む「何か」があるのでしょう。。。。

 

子カラスが生まれて育児に手がかかり、パン屋のお仕事ができなくなるという

親ガラスの苦悩に、個人的にひどく同情しました(^_^;)

遊び心満載の中でも、ストーリーも考えさせられて、加古先生の

引き出しの多さに打ち震えます。

さすがだるまちゃんとてんぐちゃんの作者さんですね。

 

 

 

14ひきのさむいふゆ (14ひきのシリーズ)

14ひきのさむいふゆ (14ひきのシリーズ)

 

 

★★★★

 

大好きなネズミの一家14ひきシリーズ。

冬の一日の過ごし方を追った物語。

 

温かいおうちの中でおまんじゅうをふかせたり、

みんなで手作りのゲームをしたりソリを作ったり。。。

お日様がでたら雪の中をソリ遊び。

 

家族っていいなあと思える作品。

 

 

急行「北極号」

急行「北極号」

 

 

 ★★★★

 

村上春樹訳ということもあり、一時期とても注目された絵本。

正直、わたしは一読して「どこかで読んだようなお話だなあ」

と思ったのですが、絵に関してはため息が出ました。

クリス ヴァンオールズバーグの、ちょっとトーンの低い静謐なパステル画

が美しい。それを眺めるだけでもいい映画をみたような気持ちになる。

表紙の絵はとくに好きです。

 

 

きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)

きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

★★★★★

 

今、イメージフォーラムでユーリノルシュテイン特集やっていますね。

 

www.imagica-bs.com

 

すっごく行きたいのですが、時間的に無理そうなので、

せめて絵本で味わおうと思い、自分用に買いました。( ;  ; )

 

この絵柄でアニメを作るとしたら、一体どれほどの膨大な時間と

労力がかかるだろうか。。。。

 

アニメーションはまだ見ていないのですが、絵本を読んだだけでも

計り知れない「深い何か」がある絵本。

一度触れただけでは掴めない、なにかとても大事なもの。

何度もなんどもじっくり味わってよみたい作品。

天才だとおもいます。

本当に素晴らしい偉業をされたんだなあ。。。と

心から尊敬します。DVDの再販を強く希望。

 

 

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 ★★★★★ ★+

 

子供向けの絵本で、今まで最も胸に刺さった絵本。

星5では足りないので+をつけました。

 

大好きな坊やとずっとお友達でいるために、

ほんものになりたい、と願ってやまないおもちゃのうさぎ。

坊やといつも一緒にいたけれど、やがてボロボロになり、

捨てられてしまう運命に。。。

 

ほんものになりたい

なにかを成したい

 

そう願うものにとっては、とっても胸にひびく作品。

この本を読んで、一日この作品の魔力に取り憑かれ、何もできないでいました。

ずっと泣いてしまうくらい、本著から受けたショックは大きかった。。。。

 

わたしにとっては特別な本です。

好きな絵本トップ3に入ります。

 

酒井駒子さんの絵が、これまた素晴らしくハマっていて、

おもちゃであるうさぎの微妙な感情の動きがみごとに表現されています。

 

 

 

トムテ

トムテ

 

 

★★★★★ 

 

あまり知られていない本ですが、人生や生命について考えさせられる

隠れた名作だと思います。

 

トムテはスウェーデンの農家や仕事場に住んでいる小人。

何百年も生き続けて、その家の人々が幸せになれるよう見守ってくれるそうです。

 

この絵本は、そんなトムテを19世紀の詩人リードベリが1882年にうたい、

今でも愛され続けている詩を絵本にしたもの。

スウェーデンでは毎年大晦日の夜になると、ラジオでこのトムテの詩が

朗読されるそうです。

 

しんと冷えた寒い冬の夜に、一人見まわりをしているトムテの様子が

なんだかとてもよく描かれているんです。

馬小屋や牛小屋の絵が、光の陰影の描き方がうまいこと。

 

詩の内容も、音、香り、情景、感触。。。五感に訴える言葉が

静かに淡々と語られ、トムテの見ている世界が浮かび上がってきます。

 

大晦日の夜に開きたい絵本の1つです。

 

 

 

 

以上で、今年の絵本の時間はおしまいです。ε-(´∀`; )

年に100冊読破を目標に掲げていましたが、ちょっとオーバーするくらい

のめりこみました。

 

1歳児というくくりだと、どうしても読める絵本が限られてくるのですが、

もう少ししたら一気に多くの素晴らしい世界と娘は出会うことでしょう。

 

そして大人である私もまた、かつて読んで感じ取ってきた感動とは

また別の、もっと深い部分で心を揺さぶられる作品に、

再び出会えるかもしれません。

 

それを楽しみにしつつ、

来年も娘と共にたくさんの絵本を読み聞かせできるよう願いつつ、

 

読んでくださりありがとうございました‼️