マンガ道。

漫画家森山まみちのブログです。秋田書店ミステリーボニータにて宮沢賢治の物語「銀のノスタルヂア」を不定期掲載。こちらは主に私的日記です。

ミステリーボニータ11月号 「銀のノスタルヂア」最終回掲載です‼️

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本日発売のミステリーボニータ11月号にて、

「銀のノスタルヂアーイーハトーブ幻想童話集ー」

髪毛風ふけば編の最終話を描かせていただきました‼️✨✨

 

 

岩手鹿踊が描けて、ほんっとうに幸せでしたー🦌🦌🦌

 

宮沢賢治さんに興味がある方、

民俗芸能がお好きな方がいましたら。。。

 

ちょびっとご覧下さると幸いです☺️✨

 

 

 

そして、四回を通じてボニータ

読んでくださった読者の方へ

心より感謝いたします✨✨

 

 

有り難うございました‼️

 

 

 

一話から三話までは、

電子版ミステリーボニータ8月号から10月号まで

公開されております。

 

 

試し読みもできるようなので、

興味のある方はちらりとのぞいてくださると

幸いです☺️✨💦

 

www.ebookjapan.jp

 

さて。。。

 

無事に終わりましたので、

ちょっと制作の裏側をお話ししたいと思います。

 

 

今回題材にした「髪毛風ふけば」は

岩手の民俗芸能、鹿踊をうたった

賢治さんの詩

「高原」

から着想を得ました。

 

鹿踊は前々から描きたいと思っていまして、

ネームは作っていたのですが、

今から五年前、

花巻へ取材旅行へ行った際に

賢治祭に参加いたしまして、

その時に見た花巻高校の

鹿踊に痺れてしまい、

 

闇夜に乱れ舞う鹿たちの

妖艶で崇高で、原始的なエネルギーの

充ち満ちた舞を

とても描きたい‼️と酔いしれ、

ますます煩悩はエスカレートしました。

 

鹿の髪の毛一本一本とっても、

サラサ一枚一枚とっても、

ゾクリとするほどの霊感を感じるのです。

 

 

宮沢賢治さんは「高原」で描いた鹿踊

おそらくロケーションは種山ケ原、かと思うのですが、

鹿踊を遠景で爽やかに描写している

印象を受けます。

 

また、賢治さんの描いた童話

鹿踊のはじまり」

も全編当時の方言を交えた、

どこか長閑でユーモラスな物語です。

 

 

鹿踊りのはじまり (日本の童話名作選)

鹿踊りのはじまり (日本の童話名作選)

 

 

 

賢治さん自身は、

鹿踊

民俗芸能とはいえ、けして人間よりの儀礼的なものではなく、

もっと鹿たち本人に接近したもの、

踊りが楽しくってワクワクしてしょうがないもの、

躍動的で原始的なエネルギーで

明るく作ろうとしている意図が垣間見ることができます。

 

しかし、あの賢治祭の夜に

妖艶な異形の舞を観てしまった私は

とてもとても長閑なものとは思えず、

それとは逆方向の設定で作ってみようと

思いました。

 

 

賢治さんの意図とは異なるテーマで

作ってしまったので、

こんなんじゃない、

と天国の賢治さんや賢治さんファンから

怒られそうでそれだけはおとろしいのですが💦

 

 

結果的に「銀のノスタルヂア」の第1話は

「雪わたり」がテーマとなりましたが、

実はそれより先に、一番最初に作ったのが

本編でした。

 

本編が描きたくて、

「銀のノスタルヂア」を始めたといっても

過言ではありません。。。

 

 

その後、出産によって

三年間雑誌に発表できない状況だったのですが、

その間、本作を描き溜めという形で完成させて

やっとこさ掲載の運びとさせて頂けるように

なりました。

 

 

育児中の辛さから逃れるように、

我が道はここぞ、と杭を打つように

取り組みました。

 

ちびちびと長い時間をかけて

少しづつ描き続けていたので、

はじめの方が描き込みすぎで拙すぎて

今見るとよろめいてしまうのですが。。。。

 

しかれども、

最後まで辿りつけて、

本当によかった。。。。

と心より感じます。

 

 

もう今後このように長い時間を割いて

贅沢に作画をすることはないでしょう。

 

 

 

作画をしたのは私一人ですが、

育児を代わって描く時間を与えてくださった

主人、両親、義父母、地域の保育園さま、

待ってくださった担当さん、編集部さま

がいなければ絶対に絶対に作れませんでした。

 

そして、ボニータという雑誌と、

それを読んでくださっている読者の方々の

存在がなければ、発表はできませんでした。

 

描かせていただき、

発表させていただき、

本当に本当に、心より感謝致します。

 

 

 

 

最後に、「銀のノスタルヂア」のコミックス化ですが、

現在の時点ではありません。

 

次回のお話も制作のストップがかかっている状態で、

今後どのようになってゆくのか

作者自身もオロオロしている最中でありますが、

万一雑誌という発表の場がなくなっても、

 

「銀のノスタルヂア」は今後も何らかの形で

細々と続けてゆこうと決めています。

 

 

「銀のノスタルヂア」や賢治さんの世界は、

自分が自分として、還れる故郷だからです。

 

 

 

 

あちこちに宿る賢治さん。

 

 

 

彼の捉え方はそれこそ千差万別、

十人十色かと思います。

 

 

自分には自分が感じ取れる範囲での

賢治さんしか描けれません。

 

 

 

賢治さんの世界を愛している方、

大正時代がお好きな方、

イーハトーブに惹かれている方がいましたら。。。

 

 

 

 

こういう賢治像も、またひとつの形として

あるのかー、ふーん、と

ちらりと拙作を覗いていただけましたら、

この上ない幸いでございます。

 

 

 

 

ここまで読んで下さり、

有り難うございました‼️